SPA!からSAPIOに移動して、現在の名称は「新ゴーマニズム宣言」。現実を漫画にしてしまう迫力がすごい。分かりやすい切り口と惜しみない情報が素晴らしい。前述の移動の理由と過程すら漫画になっている。立派なエンターテイメントです。なんせ、単行本で読んでいるから全然リアルタイムじゃないんだけど、それでも面白いもんなあ。
特に、薬害エイズ問題の時に生じた問題をつづった「運動論スペシャル」(幻冬社)はすごい。脱帽した。この漫画そのものではなく、この漫画で取あげられたことについても触れてみたいが、それはまた別の場所で。
論外。戦争に参加した(させられた)人をおとしめるな、という方向しかみていないから、戦争の否定、という一番重要(だと私は思う)な面を忘れている。この本で道を誤る馬鹿(あくまで私の基準で)がいたらやだなあ。
6巻。
なぜ戦争を否定するか? 「殺されるから」ではない。「殺すから」である。そして、「殺すことを強要するから」である。
「国家のために自己を捨てる」ということと、「国家のために他人を殺す」ということは別問題。また、「国家のために他人を殺す」人を否定するな、ということと「おまえも国家のために他人を殺せ」、というのは別問題。