デビューのころはアニパロ(アニメのパロディ)書いていました。そんな時代の漫画も悪くないです。この人の描く漫画の世界の、雰囲気自体好き。読んでいて安心する、というかくつろげる、というか。
小学館サンデーコミックス、全9巻。ワイド版は全4巻。
春風高校が舞台の日常生活。って、こういう漫画を説明しようというのが間違ってるな。ギャグ漫画なんだから。とにかくこの漫画の世界が好き。もう山ほどあるモトネタのあるギャグも好き。いい漫画だよね。
わたしはこういう、なあんにも起こらない気楽な漫画が好きです。「うる星やつら」がその元祖、と言っていいと思います。ああ、この二つの漫画って、おもしろさの質が近いかも知れない。方向性が、ちょっと違うだけで。「あ〜る」が作品の外からネタを引っ張ってくるのに対し、「うる星」は作品の中からネタを引っ張ってくる。
イメージCDが3枚出ているけど、とても面白く出来ています。おすすめ品です。ドラマがすばらしい。西園寺えりかの声もいうことありません。このCDがヒットしたことで、「イメージアルバム」というジャンルが成立したようなもんです。「ときめきCD」や「センチメンタルCD」も、これなしでは生まれなかった、かも知れない。アニメビデオも出ていますが、こちらはまあまあ、といったところです。
牧場での日常生活もの。現在12巻。この作者、本当に日常の、何も起こらない話、上手だよなあ。読ませる。こう書くと「あ〜る」みたいに聞こえるけれど、さすがにそんなことはない。ストーリーもちゃんとあります。何より、登場人物はふつうの人間です。マニアックなギャグもありません。
競馬の世界を知っている人に言わせると、ものすごくきちんと取材して書いてあるそうな。そのあたりが安心感を生むんでしょう。競馬がそんなに好きではない私が読んでもとても面白いです。
ロボット物、というジャンルがあります。そのロボットを、警視庁の物、とすることでリアリティをもたせることができました。いわゆる、近未来、というやつですね。
そういう設定がしっかりしているから、キャラクターが生きます。とくに後藤警部補。あやしくて、切れ者そうで、とってもいいです。熊耳なんかもいいですね。頭いい人の、頭悪い行動。うん。