だって・・・

死んでいるんですもの

どうしょうもないわ

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産みの苦しみを知る母が

感情を知らないレイとなる

産みの苦しみを知らない母に

 

それと気づかぬままに

頬を赤く染めるレイ

 

 

わたしはかわいいあの人が好き

でも、わたしはあの人より深い虚無を持つ

人は私を愛してくれる。

でもその愛に応えられなかった。

あたしは…

誰が死んでも心の底から悲しめない

そんな気持ちを知ってから

あの人にあった。

あの人は愛されない自分をもてあましていた。

そんな自分を知らずにもてあましていた。

だからかわいいの。

ね、あなた。