タイピングゲームは楽しい。ここでいうタイピングゲームは、タッチタイプが出来る人間が、より高速な入力を追い求めるソフトである。そのソフトが、「ゲーム」か「練習ソフト」かどうかは関係ない。
高速タイピングの魅力は何か。何はともあれ、高速タイピングは楽しい。一人で争っても燃えるが、人と争うとより燃える
一番近いのはそろばん、あるいは暗算であろうか。ひたすら数字を処理し、指あるいは頭の中の玉を光速ではじく。そこには雑念は一切存在しない。あるいはレーシングゲーム。コースを熟知し、最適のコーナリングをイメージし、その通りにハンドルをさばく。
タイピングゲームの場合。
登場する単語を熟知し、表示された瞬間に最適な運指をイメージし、その通りにたたく。が、なかなか決まらない。ミスをしたときのリカバリは。間違ったキーをたたく。次の単語はどれくらいのスピードではじくか。さらに特殊記号。シフトキーをどちらのキーでたたくか。ベストラップは右シフトだが、左シフトの方が安定している。どちらで踏み込むか。あと2行。1秒程度のアドバンテージがある。ここでもう一段踏み込むか。あるいはピッチをゆるめて新記録を確保するか。
ライバルカー(ゴースト)を表示するか。表示する場合の目安は。1行目のラップタイムをどの時点で確認するか。目線を右にとばすリスクを追うか。あるいは自分の感覚を信用し、これは速い、と言う確信にかけるか。
私にとって理想的なソフトがタイプウェルだ。タイプウェルはこれらの醍醐味をすべて実現している。とくに、記録の細かさが群を抜いている。これがやる気をかき立てるのだ。
そのほか、2つほど紹介しておこう。
TOD(Typing Of the Dead)
鬱打