えっと、一応説明しておくと、映画「シト新生−death&revirth」というアニメ映画の話です。テレビ東京系で放送された「新世紀エヴァンゲリオン」というアニメの映画版です。それのお話。
普段は僕はアニメを見ません。「エヴァンゲリオン」というのも名前は知っていましたが、それだけでした。で、僕は2月15日の夜、何となくテレビをつけました。そこに「エヴァ」が写っていました。そして何となく見始めて、ついには朝の5時を迎えていました。こんなことは初めてです。うん、実に面白かった。
来週、自分にびっくりした。ビデオに撮っているのに、生で見ちゃうんだから。これだけ夢中になってテレビを見たのって、初めてじゃないかな。うん。こうして、映画封切りの3月15日の再放送の最終回まで毎週土曜日は夜にテレビを見ていた。
テレビ版もいろいろ言われているけど、24話までは文句なしに面白かった。それに、25,26話についても、ビデオで見直してみたら、「あれも一つの結末」として納得できる出来だと思う。ビデオで見直したときは実に面白かったし。問題があるとすると、一番最後の「おめでとうインパクト」だろう。あれがあまりにも唐突で、すべてを否定したくなる原因だと思う。と、横道にそれたな。
で、期待して、行ったわけ。映画に。3月17日。平日だからと高をくくって、池袋に。11時が初回で、10時前について、結局2回目にぎりぎりだったの。あらためて人気を思い知らされ、映画館の客の入れ替えが無法地帯だったことにいらつきを感じながらも、まあ期待でいっぱいだった。
ところが。最初の10分、「魔法学園ララ」という10分のアニメを見せられてげんなりする。ああいう絵は耐えられない、僕のような人もいっぱい見ていると思うんだけどな。でも、これは角川のせいだ。まだガイナックスを信じていた。
が、しかし。
death編は予告にすぎなかった。
超大作、60分。
テレビ版を知っている人にはせいぜい昔を懐かしむだけのつなぎカット、テレビ版を知らない人には
ぼくはいらない人間なんだ
と思いたくなるほど訳が分からない代物。さらに、挿入されたカルテットの映像意味なさ過ぎ。そして、いきなり「魂のルフラン」が流れ、スタッフロールが出る。ここで帰った客もいるぞ。そして、「続劇」と続く。僕はこの時点で、「やっと予告編が終わった」と思って、ほっとした。が、しかし。
ここからが予告だった。
だってさ、時間的に短すぎて、話はテレビよりも中途半端にぶち切れた。ミサトの「生きるだけ生きて、やることやってから死になさい」(だっけ?)というセリフが生きることなく終わってしまった。絶対このセリフ、夏の映画でもう一回使うぞ。
結局、映画の最大の功績って、僕にとっては再放送をしてくれて、エヴァを知るきっかけを作ってくれたことだったの。
あの悲しみから1月後に書いてみた。でも、どうせ夏も見に行くんだよなあ。