大学を卒業する。
本来、これはそれなりの意味があるべきかも知れません。が。私の場合、卒業するのは本当に簡単でした。「数学科」というのが、私の卒業した学科です。が。しかし。私は何を学んだのかというと。うーん。試験をとにかく通るための詰め込みはしたけれど、それを学業の成果だ、とは口が裂けてもいえないし。
結局、私が大学で何をやったかというと、「オーケストラ」といった「学業と関係ないこと」になってしまう。
でも、そういう生活をしてきた4年間というのを、否定する気もさらさらない。
大学は4年間のレジャーだ、というのは一面の事実です。私の場合は正にそれでした。
だけど、それをもって大学を否定することもないとも思う。
大学では遊ぶこともできる。が。今でもやはり研究することもできる場所でもあるからだ。
遊ぶしかないところであれば否定してもいいが。
しかし。大学というのは本業である研究もできれば、サークルもできるし、ことによれば
政治や宗教、はたまたビジネスまでできる。
しかも、「学生」という社会的にはっきりした身分で。
「社会的に保証されたなんでもできるところ」というのはかなり素敵なことだと思う。
もちろん、その裏に両親のはらう学費、といった面があるのも確かだが。
経済的にはかなり無駄かも知れないが。
でも、今の日本でこれだけゆとりのある環境というのはほかにない。
せめて大学だけでも。
こういう「社会構造的な無駄」があってもいいんじゃないか、と思う。
海外の、バケーションがそうであるように。
#やっぱりでも、人生の4年間、よりは毎年の2ヶ月だとおもう。