第14回 98の出荷延期?(98.5.19)

 ねっく(NxC)ではない。マイクロソフトである。だが、今回は私はマイクロソフトをたたく気はない。WIN98にブラウザをつけてはいかんという。ネスケが売れなくなるからだという。法律的には、これ、むちゃくちゃですやん。つまり、「売れまくっているソフトに何でも機能を付けるのは許せない」ということでしょう?

 こういうことが裁判でまかり通っている。私は別にMSのまわし者でもなんでもないが、あれはどうかとおもう。まあつまり日本の場合、IMEがWIN98に付属している、というのにいちゃもんをつけていい、ということになる。あれは出来がよくないからOK? それは消費者を馬鹿にしている。

 出来が良くないものなら売って良くて、出来がいいものは売ってはいけない、というのは。

 さて。これではMS弁護で終わってしまう。では。この路線で独占禁止法にふれてみよう。

 「鉄拳3付プレイステーション」。あ、セガのハードでバーチャがついていたな。あれは格闘ゲームに対する独占禁止法に引っかかるぞ。ひったてい。…「サターンエミュレータ付プレイステーション」1台(そんなに無茶に大きくない)で両方動くんなら、めちゃめちゃ売れるぞ、これ。ゲームマシン業界パニックですな。独占禁止法…じゃないや、これひったてるの。

 パソコンに近づけばオフィスだってダメになるはずだしなあ。そもそも、パソコンのプレインストールもまずいことになる。と、パソコンはあっちの98くらいか、そんなに異常なシェアをとったのは。

 ああ、切り離せないのが問題だと。切り離せるはずの物をきりはなさないから、と。では。「車の本体とエンジン」でどうだ。ああ、これでは本体が動かない。では、本体とシート。うーん。

 本体とカーナビ。どうやら、これが一番近そうだ。

補記

 さて。あらぬ誤解を受けたので明示するが。私はマイクロソフトは商売のやり方としては嫌いです。が、そのOSを使う程度にはMSを許容しています(だって今さら外のOS使うのめんどくさいもん)。でもって、「嫌いな会社だからいじめよう」というのはいい。でもね、そのアングルがちょっと違うと思います。「タコなマシン」に対する報復は「使わない」です。それで十分。

 でもって、「まわりが使っているから対応しなきゃならない」という台詞に対しては、「アマチュアなら、やめてしまえ」「プロなら、タコなMSとつきあわざるをえないいらだちのはけぐちを変なところに求めるな」です。はい。

 もちろん。「法にぎりぎり触るか触れないかの脅迫行為」には文句を言うべきです。が、しかし。どうも周りの人やWebの文章からは「やあ、とにかくMSが独占禁止法でとっちめられそうだ、いいぞいいぞ」としか読めない。いや、これだけならいいんだけど、「どんな理由でもいい、とっつかまえちまえ」と読めてしまうのです。それは理不尽な圧力に対する理不尽な反応です。それではMSと同族。

 あれ? かえってまずい文章になっちまったなあ。

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