眼鏡萌え(03.12.12) 110

価値観の小さな差異など眼鏡すればどうでもいいと思えるような

「萌え」って何よ? というのは至る所で定義されているけれど、結局漠然としていて定義できないっていうのが結論なんじゃないかと思う。人によっては発生源とも言える「ときメモ」に忠実に、ゲーム上のキャラクタへの恋、だったりするだろうし、人によっては「好き」とあんまり変わらないニュアンスだったりする。「眼鏡萌え」なんてのは後者に近いだろう。

それでも「好き」との感情の間には溝があって、基本的には性あるいは生をどこか意識した感情である傾向が強い。そういう意味では「フェチ」という単語に近い概念となっている。

で、フェチとの違いは何か。フェチは欲情を原則とした感情であるが、「萌え」は「愛で(めで)」を原則とした感情で、そこに欲情はなくても良い。ここに大きな違いがある。

だから眼鏡萌えだけど恋人が眼鏡である必要はない、という理論は立派に成立する。でも眼鏡だと嬉しいような気がしますよね。恋愛が成立するまでは。成立してしまえばとりあえず何でも良いわけですが。

「助けて」と厚顔無恥に言えるほどメガネっ娘な自分でいられたのなら

で、眼鏡萌えである。眼鏡はお手軽だ。アイテムとして充分小さく、誰でもどんな服装でも付けることが出来る。長髪とかショートカットとかツインテールとか浴衣とかスーツとか看護婦とか和服とかメイド服とか世界征服セーラー服とか高校生とか警察官とか軍人さんとかそういう萌え属性とは違って非常にお手軽だ。

他の属性と組み合わせることだって出来る。こういう手軽な小道具は他にもあるが、やはり眼鏡の支配力は強い。ハイヒールはジェンダーも他の服装も縛られるし、やはりフェチの領域に近い。指輪はお手軽だが市場が狭すぎる。

それになにより眼鏡はキャラの幅が広い。「格好いい」方向のインテリ眼鏡。くいっと眼鏡を持ち上げる。「かっこわるい」方向の眼鏡くん。ひび割れたり、傾いた眼鏡。やられキャラ。

普段はインテリ眼鏡できっついことばっかり言う彼が、私の前だとすっかり弱気になっちゃって、眼鏡の奥で瞳をうるうるさせている、なんていう光景は好事家にはたまりません。ええ、きっと。

書いている理由を言えない理由さえ言えない理由も言えない理由

で、結局何を私は書きたいのよ、というのはもちろんあるんだけれど、眼鏡だ。

私にとって眼鏡は道具でしかなく、視力が落ちたのは20歳前後と遅かったのもあって、いまだにうっとおしい。しかしコンタクトにするのは単純におっかない。レーザ手術を受けるには視力がありすぎる。実際裸眼でも問題なく動けるしね。ガチャ目だから激しく疲れるけど。

んでもって、「眼鏡萌え」という属性を見つけてきたのは偉いと思うけれど、やっぱりそれは虚構くさい属性だよなあ、と思ってしまう。私はどうもこういう「アイテム萌え」「服装萌え」みたいな概念が欠落しているみたいで、どちらかといえば「シチュエーション萌え」みたいな複雑な状況を好むらしいけれど、具体的に書きたいとは思わない。

でも眼鏡のデザインをあれこれ見るのは好きだ。今は3個しか持ってないけど、時々眼鏡店で遊んでみる。アンダーフレームの眼鏡があるのは「すべてがFになる」漫画版の影響だ。文句あるか。←未だに冷静になると恥ずかしいらしい。

背景と言い訳らしきもの

テキストサイト眼鏡リンク
out there!(短歌集)

全面的にネタにしてごめんなさいごめんなさい。お詫びと言っては何ですが、いつぞやのラジオの掲示板で書いたあのメガネ画像を捧げさせていただきます。

実は11月に書いてボツにしていたのだけれど、眼鏡リンクを見て公開することにした次第。


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