ザッピングによって8人の微妙に絡み合うストーリーを追いかけるアドベンチャー。8人のそれぞれ独立したシナリオが、適度な偶然によって絡み合う。システムとしてはそれほどすごい発想ではないが、それをおもしろく感じさせるストーリーと、絡み合いの練り込み方が凄い。脱帽。
実写であることがセールスに悪影響を及ぼした、というのは確かにあると思う。昔からゲームをやっている人間にとっては、「実写=寒い」という式がどうしても頭にこびりついてしまっているからだ。もちろんこのゲームではそんなことはない。テレビ画像に遜色のない画面が見られる。
また、静止画、つまり「写真」としての実写の使い方が非常にうまい。登場人物の過剰気味の演技がうまくはまっている。
この手のゲームはシナリオについてあれこれ書けないのがつらいところですね。すっごく楽しかったです。チンチコール!