玉繭物語(98.4)

 近藤勝也氏デザイン――「海が聞こえる」をはじめとするスタジオジブリのアニメのキャラクターデザインを行っている――のゲームである。

 故に、雰囲気は「ナウシカ」「もののけ姫」のそれである。グラフィックと声優とシナリオ、完璧に「それ」である。それが「ゲーム」のシナリオとしてぴったりはまるかは別として。実際、私の場合はセリフ(音声)をスキップしてしまっていた。

 ゲームとしては、まあFF7のクオリティの画面でバイオハザードの操作系で移動して、というすたいるのRPGである。ま、可も不可もなく、というところ。とにかく、あの「世界観」を楽しめるかどうかにつきる、と言っていいゲームだと思う。

 さくさく解く、というようりは、「この世界」とじっくりつきあうような感覚で。

 まあでも、「この世界」を楽しむなら、ナウシカ10回見るほうが好みでしたな。

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