どっぷりはまりこんだ人が山ほどいるこのゲーム、あえて僕が語ることもないかと思う。全キャラクリアしたし、ほとんどのイベントも見ました。おもしろかったです。でも、ときめいちゃったりはしてないな。でも、限定版買ってるし、プライベートコレクション買ってしまってるな。好きなキャラは紐緒さんかな。
結局、このゲームのおもしろさはバランスの良さにあるんだと思う。テンポのいい序盤、適当にやっていても女の子の方がときめいてくれて、後半デートで忙しくなる。誰がやっても楽しめると思います。
えっと、幸せになれるゲームです。
と、これで終わってしまってもいいんだけど。とっても恥ずかしいゲームですが、とっても幸せになれるお話だと思います。おすすめします。是非プレイしてみましょう。まあいってみれば「見え見えでベタベタの展開」なのですが、それが最高です。あ、マウス推奨。
念のため解説。ときめきメモリアルドラマシリーズ第1弾として、ヒロインとして「根性よ!」の虹野さんを起用。サッカー部の部員である主人公と、虹野さんの、2週間のストーリー。どっちかというと「ゲーム」というイメージが強い「ときめきメモリアル」。こちらはまさに、タイトル通り、「ドラマ」です。
つまり、極端な、「虚構上の」キャラクター、というよりは、「生身の高校生の」キャラクターによる物語、といったところか。
システムは、「ポリスノーツ」と同じスタイルのアドベンチャー。ゲームという媒体で、「シナリオ」を楽しむには最高のスタイルだと思います。
相変わらず抜群の完成度。メインストーリーの盛り上がりとしては前作の方が上かも知れないが、これはこれでとってもいいです。やっぱりベタベタ、なんですがね。それがこのシリーズの醍醐味でしょう。
そしてやっぱり、現実のドラマです。立派に。今回は「主人公とヒロイン」というよりは、もうちょっと広い世界でのドラマが楽しめました。
メインのミニゲームについては、まあ見るからに「パラッパ」のパクリなんですが、どうもこの形の「リズムに合わせてボタンを押す」ゲームというのは、1つのジャンルになってしまって、もうパクリという言葉は似つかわしくないのかも。だれも「落ちものゲーム」そのものをテトリスのパクリだといわないように。
作曲については、難しいところ。ゲームとしてはつまんないというか、印象がないんだけど。
某K氏による魂の叫び。
片桐さんえんでぃんぐはいらない。
だから初音もとい鈴音ちゃんエンディングを!!
えっと。うーん。おもしろかったことはおもしろかったんだけど。やっぱり何ですね、メインストーリーが寒いのはいただけません。無理にけがさせること、ないんじゃないかなあ。ねえ。
彩のラブソングで、鈴音ちゃんのあのシーンで、主人公に対して「何言ってんだろこいつ」というつっこみがなくもありませんでしたが、今回はもうちょっと寒い。自己完結型熱血主人公には、なにをどう考えても共感できないし、それになびく詩織ちゃんも詩織ちゃんで、まあ…
あと、マラソン、こういう展開で、鍛えた意味はあるのか? というのが大いに疑問。
あとね、基本ラインとして、「いちばん輝いた頃」という作文はいけません。いけませんったらいけません。こういう、だったらおまえ書いて見ろ、といいたくなるような作文を要求するのは、たとえゲームのシナリオの上の話でもいただけません。
それでもこのゲームが楽しめるものといえるのが、サブシナリオの充実。ダブルヒロインとしての館林さんシナリオはベタベタで楽しめたし。やっぱりこういうノリでなきゃいけません。ときメモは。安直なすれ違いとわっかりやすいハッピーエンド。これに限ります。
そういう意味で、丸くなった鏡さんや、美樹原さんのサブシナリオのラストはよかった。
でも、一番楽しかったのが虹色の卒業式、っていうのは何だかなあ。あ、虹色の卒業式というのは、虹色の青春のクリアデータがメモリーカードに残っていると、おまけに登場します。同様に彩の卒業式も存在。これ、いまいち出現条件がわからないのだが、どうやらそれぞれの「最後のセーブ」が必要らしい。アルバムだけじゃ不可って事。
おまけ。12日10個、13日9個、17日10個、18日16個、19日13個、20日17個、22日21個、23日16個、24日18個、25日19個、26日16個、27日22個。
えっと、クイズです。それだけ。あとはどうでもいい。とにかくこのクイズが凄い。12人のキャラクターごとの3択問題ですが、すべての選択に対して出題者である女の子のリアクションがある。はい。実際体験してみると、なかなか感動的です。
リアクションにキャラクターの個性がよく出ていて、「間違えるとすぐ怒るしおりちゃん」なんていうのは、彼女の性格のきつさが図らずも出てしまった。というようなこともあったりして。
このクイズ、「ときめきメモリアル」の攻略本が手元にないと苦しいけど、そこは根性で。問題総数はそんなに多くありませんから。
えっと。クイズです。はっきりいってプライベートコレクションのクイズの方が出来はいい。まあ、ありていにいってしまうと手抜きを感じてしまう。デートイベントが文字だけ、とか、とにかく肝心のシーンになると手抜きが見られる。まあなんというか、それなりに作りこまれているのに荒さが目立ちます。はい。
イベントの中途半端さに限らず、プレイヤーに不満を感じさせる要素が多い。ロードのが遅い上にセリフのタイミングがちぐはぐだとか。あと、ハッピーエンディング条件がきつめです。というより、わかりにくい。これもストレスを貯める原因となっています。
クイズの問題については、つまらないです。問題のバリエーションに関しては「マイエンジェル」というお手本があるだけに厳しい。まあ、そのかわり簡単なんだけど。
某K氏による茶々。「それはおまえのやりこみが足りないからだ。名作だ」