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昔書きかけてお蔵入りしていた奴。雑文にアップする勇気はないが、気の迷いでおもしろがってくれる人がいるかもしれないのでこちらで公開。
※
ぐらわあん、ぐらわあん、と音がする。音がするなあ、と思いつついぎたなく横になっていた。わたしくの資質としてまっさきにあがるのがこのいぎたなたさであろう。まったくいぎたないとはよく言ったもので、「食い意地がはっている」なんてまわりくどい言い方ではなく、ばっさりと「寝ぎたない」である。ここまでばっさりとやっつけられるといっそ快感で、一席ぶちたくなるくらいだ。
「ええ、まいどばかばかしいお笑いを一席。いぎたないことで有名な承服亭寝太郎です。ひとつよろしく。えー、春ですねえ(笑い)」
一年中いつでも「春ですねえ」ってやるんだ、寝太郎は。
「春と言えば、やっぱりほら、あれですよ。(寝る)(笑い)」
「……と、なんて言いましたっけ、ほら……(寝る)(笑い)」
「寝てばっかりっていうのは最高ですね、まったく。春眠暁を気にしないって胃鵜じゃないですか……ああ、思い出しました……落語やらせていただいてたんですね(笑い)」
「じゃここで一つ、枕はすんだことにして、やまだくーん、歌丸さんの枕一つ持っていって(笑い)」
そう、枕。寝太郎は扇子の代わりに枕を持って行く。ちょうどこんな風に、枕を抱えるようにして。よちよちよち、と歩いていく。すごいぞ。出てくるだけでネタになる落語家。天然でないとあのおかしさは出ない。
「最近、抱き枕ってあるじゃないですか。あれはもう、お仲間の発想です。完璧に趣味にあってます。……めんどくさいんで買ってませんけど」
「……受けませんね。はい。扇子ないんです、私(爆笑)」
枕がひといきついたところで、また、ぐわらあん、ぐわらあん。すっかり慣れてきてしまって気にしていなかったのだが、ずっと鳴っていたらしい。ぐらわあん、とぐわらあん、のどっちの方が近いだろうか。今の気分だとぐらわあん、の方が優勢だ。でもでも、ぐわらあん、もすてがたい。いっそのこと、ぐあわらん、ではどうか。ちょっと違うけど、このほうが響きがいいな。ぐあらわん。
気に入りだして、自分で口にだして叫び出す。「ぐあらわん。ぐあらわん。がらわん。がらわん。ガムラン。ガムラン」ってそういう音じゃあない。現実の音ははインドのイの字も聴こえてこない。ほら……あれ……聞こえなくなっちまいやがった。
というのはこういう症状を言うのだろうか。人と熱気にあたってしまった状態での帰り道。
駅のホームでばたん、というおおきな音が。そこには老婦人が倒れていた。横にいる婦人が
なにか叫んでいる。「人をよんで」といった内容だろうか。
今の体調を考えると、手を出すことはかえって迷惑につながりそうだ。
まわりにひとがたくさんいたので、そのままエスカレータを上ってしまったのだが、
やはり後味が悪い。
彼女は改造されて、最強の兵器になってしまいました。
こんな馬鹿な設定でお話として成立させる腕力が凄い。
その設定もほとんどまともな解説はない。
シチュエーションと台詞と表情だけで押し切ってしまう。
よくもまあこれだけ描かないでなんとかしたものです。
堪能しました。
つきぬけて脳天気な悲惨さがあります。
最強のギャグとして読む人の存在もよく分かります。
私だけの感覚だろうけれど。
たまに吉野家で食べるけれど、テイクアウトで食べる気はしない。
たまにガストでテイクアウトをするけれど、店内で食べる気はしない。
霞田兄妹シリーズ最新刊。なんかすんごく普通。読めるんだけど、インパクトが薄い。
悟った霞田志郎とか、一種の超越者の存在とか、どうも「?」なプロットも目に付く。
好きなシリーズなだけにもうすこしなんとかひとつ。
ちまちまと書いてきた雑文もそろそろ100本目。
一年に20本もかかないペースでやってきました。そんな地味なサイトです。
そんなわけで、100回目にはアンケートという名目で感想を募ってみようかと考えております。
匿名さんのためにフォームも用意して。
ふたけたあると良いなあ。
FFXIの買い物ならこちら
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/8689/
http://www.yukimasami.com/sketch/より、「一敗地にまみれて」(2002-06-27)。
これは貴重なコメントだと思う。名の通った漫画家による、打ち切りコメント。
あまりもストレートで、言葉もありません。
一方、単行本購入者の一人として、連載終了は残念ではあるけれど、
そうなってしまったことについては特に不思議はありません。
「パトレイバー」の時から思っていたのだけれど、一週単位での話の組み立ては
あんまり上手くないというのが正直な意見。単行本で読むとかなり面白いんだけれど、
残念ながら一週分のお話ではよく分からない、という傾向がある。
今回もその傾向は強く感じられました。
「書き下ろし」とか「月間多ページ連載」のほうが作品のスタイルとしては
よさそうな作風なんだけれど、作者のネームバリューからして難しいか。
雑文日記4号館の「まきちゃん」より妄想。
短大生、19歳。趣味は旅行。文学碑を見に行くとか、そういう地味な旅行が好き。そういう旅行につきあってくれる数少ない友達の一人に多田(ただ)君が居る。お互い好感は持っているけれどいまだ友達。まわりからはすっかりカップルのように認知されている。
寿司屋で給仕のアルバイトをしている。仕事に不満はなく、まかないもおいしい。ひとつだけ不満があるとすれば、困ったお客さん。上得意のおじさんに、「ノリマキ食べたいなあ、ね、マキちゃん」と毎回のように言われるのが目下一番の懸念。
雑文書き。地味な性格が裏返ったかのような明るいキャラクタの文章を書く。雑文の結びで彼女が多用する「みんな愛してるよ♪」「おやすみ、ちゅっ♪」にはみんな頭を抱えているが、本人は自覚していない。実生活ではサイトの存在をかたくなに隠している。
シリーズ完結。作者のシリーズものでははじめて完結したのかな。
ついでに、私が読んでいる電撃文庫のノベルでもはじめて。
まあうまく風呂敷を畳んでくれたと思います。満足しました。うんうん。
ついでに「E.G.コンバット」(秋山瑞人)の風呂敷も畳んでくれないかなあ。
大学院生、25歳。趣味はモノカキ。いつも困ったような顔をしている。じっさい困らされることも多く、常に多くの雑用を抱えている。その雑用が滞りなく処理できるのであるから充分優秀なのだけれど、本人にその自覚は薄い。
特技は柔軟。またわりができる。宴会でリクエストすると困ったような顔でやってくれる。「レイクのイ」にはトラウマがあるらしく、困った顔でぶんぶんと首をふるので、リクエストだけして反応を楽しむと良い。
マキちゃんの旅行仲間。実際純粋に旅行仲間なのだが、まわりはそう受け取ってくれない。これについては困ったような顔をするとマキちゃんに失礼ような気がするのと、自分でもほんとうにそれだけで良いのかと考えると微妙なので、あいまいな笑顔を浮かべることになる。
※あの、妄想です。
※純粋にキャラクタ設定ごっこです。
※マキちゃんとのなれそめは誰か妄想してください。
先日妄想した設定で本当に書いてくれました。しおんさん、ありがとうございます。
うわあ、古典だ古典だディクスン・カーだ。
各方面の喜びの声がよくわかりました。
早川ポケットミステリなのも良いです。
※ネタ帳にためておいたけれど、夏になってしまったのでここで放出。
「カコちゃん、あーそーぼ」
昔、私が暮らしていた片田舎では、友達の家に遊びに行くときに、呼び鈴をならしにいくのではなくて、声を張り上げる、というのは普通のことだった。
大人だってそれは同じで、呼び鈴を鳴らすんじゃなくて玄関口から声をかける。そもそも夏場は玄関を閉めっぱなしにしている家なんていうほうが珍しかった。クーラーなんてなかったし、泥棒なんて来ても対して困るようなモノはなかったから。
そういう時代に、玄関どころじゃなくて、門があって、玄関ブザーじゃなくて門にチャイムがある家。そんなオカネモチそうな家はそれだけで魅力的だった。だからそういう「トクベツな家」に対して、「ピンポンダッシュ」なんてことをやってみたりするわけだ。
「うん、いーよー」
カコちゃんが出てきた。夏なのにあんまり日焼けしていない白い肌が印象的だった。遊びに行くのは近所の小山。どんなに好意的に見てもせいぜい30m位の高さの、山と言うより丘なんだけれど。当時は立派に山だった。
いくら虫除けスプレーをしていても無力な山の中。私の足にはたくさんの蚊にくわれた後ができていた。(未完)
614件かあ。これでは使う気にならないなあ。