第9回 いや、やまいちっていうんですけど。(97.12.02)

私もあの証券会社に行きました。
電話がかかってきて、話を聞かないか、というから。
行ってみるとグループ面接。まあ、いまの金融業界の
解説をしてもらう、というものだったのだけれど、
すでに採用活動は始まっている、と見て良さそうだ。
 
まわりは法学部の人間ばかりで、
いかにもエリート、という自覚を持っていそうな人たちが
堂々と語っていた。
司法試験を受けた人(って、落ちたって事やけど)とか、
国家公務員第一種試験に合格した人とか。
話し方がまたエリート風で、
「同じ東大生でも、住む世界ちゃうなあ」
とおもって見てました。
 
ぼくは無知ぶりを平然とさらけ出し、
しまいにゃ
「野村証券さんはいまいろいろ大変ですが、御社はどうでしょうか」
といいはなってみました。
いまとなっては…ですがねえ。
あの面接の時の、
学生の方の
「なんだこいつ」
という白い目はなかなか快感でした。
いやいや。
人事の人は笑ってくれたんですけどね。
当然、否定しましたが。
当然、「そう答えるしかないんですけどね、」
と続きを言ってあげたら、
学生の目がもっと白くなりました。
さあ、どこまで本当だと思います?
 
ほとんど本当なんだけどさ、つい逃げ道書いちゃった。

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