古代、生きることは食うことであった。
古代、生きることは農業する事となった。
古代、語り部という食い物を作らない職業が発生した。
古代、貴族という働かない種族が発生した。
「仕事は日常のものではない。あくまで食うための非日常だ」
というのが贅沢な物言いであることは確かだ。
でも、そう思っている自分がいることもまた否定できない。
「働くことだけが人生ではない」ということは
どんな昔の人でも知っていた。
が。
「働くことは人生の−少なくとも−メインではない」
と考える人は今でも少ない。
このフレーズを「知っている」といえる時代が来るのを信じたい。
それは怠惰な欲求なのかも知れない。退廃への第一歩なのかも知れない。
でも。
未来、生きることは創作することであった。
未来、生きることは鑑賞することであった。
未来、食うことも趣味の一つとなった。
未来、そこにも物語はある。
「笑って、お仕事。」
「わらうしかない」