ついこの間もハードのことを書いたけど、今度はiMACの話です。兄がアメリカから注文していて、発売日に購入しました。それで、とりあえず動作チェックのために起動して、ちょっといじってみた感じでは。
期待をさくっとうらぎってくれました。正直。わからないんだもん。操作。
リンゴのマークがメニューだなんて知らないし、謎のアイコンは山ほどあるし。少なくとも、マニュアルなしでも快適操作、とはとても言えなそう。まあ、少なくとも、「とっつき」においては、WINDOWSと大差ない、というのが結論です。まあ、物理的なセットアップ(配線や設置)が簡単なのは確かだけど、それはMACだからというよりは、「一体型だから」というのが理由だし。
あとあと。マウスのカーソルの移動速度、遅くありませんか? 個人的には最速にしてもまだ遅いんですが。キーボードも、ちょっとちゃちじゃありませんか? こういうところで露骨なコストダウンをすると、せっかくの外観も色あせると思います。ええ。インパクトだけはあるあの外観。
まあなんというのか、「言いがかりをつけやすいパソコン」であるような気がします。「不快さを感じさせない」という方向とは逆にね。「リセットボタンがきわめて押しにくい」とか。「ディスプレイから直結するにしては笑うしかないほど短いモデムケーブル」とか。
あ、上に取っ手がついていて運びやすいのは評価できるな。
そうそうそれから。とりあえず、30分ほどヘルプと格闘したけれど、ビデオRAMがきちんと6Mに増設されているかどうか確認できませんでした。はい。
あー、なんか書くこといっぱいあったなあ。イントロだったのに。2時間さわってないのに。
さて。本命。なにが問題かって、売り方。「お店を絞る」という基本姿勢。確かに使い方を提案できない、ビフォアサポート(造語)ができないお店というのはたくさんあるけれど、パソコンというのはそういう店では売らないほうがいい、というほど未成熟な商品ではないと思う。すくなくとも、あれだけ簡単、簡単、と宣伝しているコンピュータが、「お店の手助けなしでは売れない」というのは商品に欠陥があるとしかいいようがない。
#事実、あの紙のマニュアルの寒さ(事実上、ない)では厳しい。
そしてさらに、お店の選択にもめちゃめちゃ問題があるようで。いままでのAppleパソコンベンダー(言葉が間違っているかもしれません)を袖にしまくって、売るのは島村楽器とT-ZONEなど。とくに島村楽器の周辺機器の充実ぶりには目を見張るものがあるらしい。まあ、これは事実を確認したわけではないのでここまで。
まあなんにしても。「WINDOWSから乗り換えよう」という言葉とは正反対の売り方ですな。あとねあとね、お店を絞って、まいどおなじみ品不足は解消されたのでしょうか? されてないんだろうなあ。
Macintoshにとって大変なのは、Appleという1社のハードメーカーのイメージが、マシン単体ではなく、MacOSという一般OS全体のイメージを左右すること。Apple自らが選んだことだけど。
そういう意味で、OSに特化して、ハードを捨てたMICROSOFTは強いよね。強すぎて市場にとっては問題がある存在になっちゃったけど。APPLEもOSメーカーになっていればおもしろかったのに。そうすればもちょっとましな競争があったかもしれない。ま、理想はパーソナルユースのOSとして、たくさんのフリーのOS(LINUXとか)が候補になることなのかもしれないけど。結局はその上で動くアプリケーションの問題になるんだけどね。