第29回 インターネット文体(98.10.25)

 風邪だ風邪だ風邪だ風邪だ!! だるくてしょうがないんですが日頃の生活を思い返すとヨッシャアッというようなササキ監督のせいでダメダメになってしまった響きも出てきてどうしようっていうんですか<<俺

 とかいう似非ハイテンションな文章をかくにはやっぱりちょっと特殊な精神状況が必要で冷静になって書くことはできないんですけれど、こういう傾向の文章のオリジナルはなんだったかというとアスキー系のライター、スタパ齋藤氏ではないかと思っています。再現してみようと思ったら意外に難しくって挫折したわけなんですがあれはすごいと思う。

 物欲とか、イカした、とか言葉の選び方といい、最強にイカしまくったデジカメといった修飾の仕方、ハイになった感情を怒濤の文字量で言語化するパワー、と。

 そういう訳で文体そのものにオリジナリティを作ってしまうという意味では特殊な語法というのはとっても有効なのだけれど、なかなかスタイルとしてしまうのは難しいものだネ! というこの語尾は「くそゲーハンター」氏によるものであるけれどオリジナルは検索エンジンなりなんなりで適当に探してください。

 まあこういう特殊な文体、私の知る限りではゲーム、アニメ関係、いわゆるオタク系ジャンルでしか見かけることができないんだけど、この文体がほかのジャンルに転用されることはあるんだろうか? ていうか小説になったらスゲエと思った。とりあえずその前にアスキーとクイックジャパンとインターネットからはなれようね。ああ、エロ本!が以外にこういう文体が普及しているのかもしれない!と今思ったけど確認する気にはならなかったので報告を待つ。

 しかしまあ、文体、というのもとらえどころのない奴で。私の文章の書き方、というのも何となく傾向はなくもないけれど、やっぱり文体というにはおこがましいし。そういう意味では小説家ってのはたいていはっきりしたスタイルがあって面白い。が。今のネット上の文章は、文体においてはそれ以上にたのしい。

 キーワード:いやんいやん、雑文館、クソゲーハンター、それだけは、どうでもいいこと、PROMPT…

 しかしこのサイトを知っていてこれらを知らないというのは珍しいかなと思った。

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