第35回「歯医者はなぜ怖いのか」 (99.02.27)

 親しらずを抜きました。4本目です。4本しっかり生えてきて、4本とも抜きました。しかし、いらないのに生えてくるってのも全く困りものですね。まあでも、これで本当に久しぶりに歯医者に行く必要が完璧になくなりました。

 しかし、歯医者さんって怖いですね。基本的には麻酔さえ終わればそんなにいたいことはないはずなのに。しかし、歯医者で治療してもらっているとき、目を開けている人はどれくらいいるんだろう。しっかり歯医者さんの持っているドリルや吸引機やメスや注射器を見つめて。私はぜったいに嫌だぞそれ。注射どころか採血だってよそむいてやってもらう人間なもので、とくに口につっこまれる注射針はみたくないみたくないんですってば!

 採血で貧血を起こしたことのある馬鹿者ですから。

 しかし歯医者の話というのは嫌ですね。いや、バリウムとか胃カメラとか直腸検査とか、そっちの話もかなり嫌なんですけど。しかし、「歯が抜けないときに歯をスライスすることがある」というのは初めて聞いたとき、とても怖かった。あと、「歯ぐきに親知らずが埋まっているから、電器メスで切っちゃいます」というのもとても怖い。 実は全く痛くないんだけど。

 しかしこの歯に「親知らず」って名前つけた人、いい性格してますね。「親不孝ものに生える歯」ですぜダンナ。しかしこの名称、すね毛とかわき毛についたらおもしろかったな。第2時反抗期を迎えるころに生えてくるから、ちょうど意味とつじつまがあうし。

「夏は親知らず処理をしないといけないからやな季節よねえ」
「彼、親知らず生えてない、綺麗な足よねえ。女装すると似合いそう」

やっぱり嫌か。

 前に胆のうもとったから、あとは盲腸くらいか。いらないけれどある器官。んでも、この方向を突き詰めると怖いよね。頭髪もいらなくなったりして。それが世間の常識になるの。とりあえず、男もわき毛/すね毛を剃るようになるの。いやすぎ。

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