このアンケートは、都内200人の20代の男女を無作為に選択し、回答をしてもらいました。この場合の「無作為」というのは、名簿会社に「ちょーだい」といって200人もらってきた訳ではありません。そういうことをすると、彼らは
AIBOの購入者200人を渡してくる可能性があります。それでは無作為にはなりません。泣く泣く東京都都民名簿から10000人ほどもらってきてそこから乱数で200人抽出しました。それにしても名字が全部サ行なのが気になりますが、まあいいでしょう。嵯峨山君、元気ですか?
さて、まあ、テレホンカードをエサにした甲斐があったのか、回答率42%、有効回答数79を得ることができました。協力してくださったみなさまに感謝するとともに、ここに集計結果を公表します。
ちなみに、このアンケートをとるのに名簿代10000円アンケート郵送費160*200=32000円(返送用切手含む)、テレカ発送費580*84=48720円かかりました。しくしくしくしく。事務費用は0です。全部自分で労働しました。寂しい。
さて、いよいよ集計結果です。選択肢の後のかっこの中に、その選択肢を選んだ人数がはいっています。数字の合計が79にならないのは、無回答があるからです。
(1).「雑文」にどれらくいなじみがありますか?
なんだかいきなり設問と対象を間違えた気分でいっぱいです。「雑文」というのはこんなにマイナーな物だったなんて。私の常識は、世間の非常識だということがいまさらながらにわかった気がします。4人ですか。80人で4人、20人に一人。ああ、20人に一人は雑文を日常に読むのか。あれ、思ったほどマイナーじゃないな。お姉さん、僕はまちがってなかったよ!
(2).あなたの思う「雑文」に近い物を選んでください。
選択肢からして、いかにも「インターネット上で雑文を読んでます」という人に聞かないと意味がない設問でした。(1)で「よく読む」を選択した方の回答の内訳は、「インターネット」ひとり、「読み捨て」ひとり、「その他(雑文館の文章)」ふたりでした。ちなみに、辞書を引くと「軽い気持で書き流した文章(岩波国語辞典)」という定義だそうです。って、それが選択肢にないというのはどういう了見でしょうか。
(3).以下のものに、興味のある順に番号をつけてください。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | |
エッセイ | 69 | 2 | 4 | 3 |
雑文 | 4 | 9 | 20 | 3 |
随筆 | 3 | 30 | 1 | 2 |
落書き | 2 | 20 | 6 | 1 |
合計があっていないのは、1番しか書いていない人がたくさんいたからです。しかし「雑文」というのは「興味がありますか」と強要して、やっと「うん、ちょっとは…」というレベルのようですね。それにしても落書きに負てしまったのは腑に落ちません。ああでも、落書き、面白いですよね。いじいじ。
それにしても、エッセイ、人気ありますね。ひとりだけですよ。興味がないって回答。ああ、このひと、雑文を一位にしてあと空欄だよ。終わってるわ。
(4).「雑文」を発表して、原稿料をとっていると思われる方の名前を挙げてください。(要するに、お金になる雑文を書いている人です。「エッセイスト」ではありません)
これはちょっと難しかったですが、10人の方にあげていただきました。エッセイを書く人ですね。基本的には。補足しておきますと。森博嗣の場合は「すべてがEになる」が出版されたことをさしているのでしょう。
しかしこのデータ、しんっけんに何の意味もありませんね。
まとめ
どうも「雑文」ということばは、知らない人には徹底してなじみがないようです。それでも、(4)の回答からみると、それなりにイメージは想起できることばのようです。まあ、何かしらの意味はあるのでしょう。
しかし、設問の意図から言って、やっぱり「インターネットで文章を日常的に読んでいる人」、せめて「インターネットでウェブブラウジングを日常的にしている人」を対象とすべきでしたな。そういうアンケートができるサイトだってあるんだし。
設問も悪いよなあ。集計しても意味の薄い、恣意的な選択肢が多いし。やっぱり、5段階で数値化できる設問、というのはくだらないけど、とりまとめると何らかの意味をもつからねえ。