第58回「絶叫系」(00.09.20)

いや、まあ、オリンピックへの関心というのはそれほど強いわけではないのだが、やはり絶叫系の解説は鼻につく。多くの人と同様、「主役は誰だ、お前」と思ってしまうのだ。あなたの喜びの声が聞きたいわけではない。ましてやあなたの大声をききたいわけではないのだ。あくまで主役は試合をしているひとたちである。

頼むから、彼らには静かにしていてほしい。なんなら、会場にカメラだけおいといて、あとは成り行きでもよい。彼らさえいなければ、字幕のスコア表示も、現在の状況報告がなくても許すから。

では、どんな中継ならいいのかな……と思ったときに、NHKの解説が浮かぶなら問題ないのだが、あの解説が浮かんでしまった。テレビチャンピオン(テレビ東京)のナレーターの口調でどうぞ。

「日本、これに勝てば、決勝トーナメント進出。」

「中田、2枚目のイエローカード。つぎの試合は、出場できない。」

「中村俊介、次の試合は司令塔。」

「日本、ゴール。スコアは、1対0。あと20分で、勝ちがきまる。」

「日本、あとがなくなった。表情がさえない。」

ああ゛……文字だとつまんない……元ネタ知らないと最悪だし……しかし、それでも、

「ゴォォォォォォオオオオオオーーーーール」

よりはいいんじゃないかなあ……だから、観客の歓声にまかせてほしいんだってば……

「作者、退場。」

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