WFP203号から。
協力詰の無防備4金図式には少なくとも19手、天竺なら無防備4金図式には45手(発表時は金王ばか詰)がある。神無金四郎個展参照。記事中の資料集は金銀が連結しているものに絞られています。

価値が見抜けなかった作品。タイミングをあわせるためにと金が3手一組で動くのがポイント。割とチェスプロブレムでもテンポムーブの価値は見落としていた。

発想が面白い。受方が連続で5手差す。1手目から5手目、すべての局面で攻方に1手詰がある、という。無駄手ならお話にならないレギュレーションだが、当然意味のある手だ。

カードでさっと流すには面白すぎる作。フリーである角を処理するためにピンされに36角。それはいいけど取ってしまった歩や、2列目の香をどうするのか。それを一気に解決するのが16香! だ! これでマネ禁で香はピンされ、歩はなんとどこに打っても打歩詰だ! 18歩なら歩の王手になり、そうでなければマネ禁が解除された香の王手になる!

Fairy Topixからは自作を貼っておこう。今後もなさそうな貴重な入賞だ。1位が強すぎておこぼれ感はあるけれど、それでもありがたい。短評にあった「マドラシとは無関係に狭い盤面で駒に埋まって動けなくなる」という図、完全なだけならあるのだけれど、面白くするのは難しそうだ。そも、そのタイプの作品は9×9で傑作がすでにいくつかある。