WFPを振り返る:20

WFP20号から。

発想勝ち。桂馬がないのが良いですね。なお、桂桂は銀3桂2、9手で左右対称解。角は打場所がどうやっても非限定。持ち駒香を歩に変えるくらいしか完全作がない気がする。

この問題のために香とか角とか飛とかかかれた白い碁石を作成することになった。途中図に意義があると思って並べよう。

虎は正面に効きがない王の動き。
89虎打 同玉<99 99虎打 同香成<98

香を成ってもらってから虎をかたづけにいく。
98虎打 同杏<99 99虎打 同虎<88 88虎打 同杏<98 98虎打 同玉<89 89虎打 同杏<88

14手で1セットの序。あと2回。

88虎打 同玉<98 98虎打 同香成<97 97虎打 同杏<98 98虎打 同虎<87 87虎打 同杏<97 97虎打 同玉<88 88虎打 同杏<87
87虎打 同玉<97 97虎打 同香成<96 96虎打 同杏<97 97虎打 同虎<86 86虎打 同杏<96 96虎打 同玉<87 87虎打 同杏<86

今度は飛車角。ここはちょっとだけ癒やし。
だと思っていたが、83同飛のところで73の飛車で取る紛れがあるそうだ。
86虎打 同玉<96 96虎打 同角<85 85虎打 同飛<95 95虎打 同玉<86 86虎打 同飛<85
85虎打 同玉<95 95虎打 同角<84 84虎打 同飛<94 94虎打 同玉<85 85虎打 同飛<84
84虎打 同玉<94 94虎打 同角<83 83虎打 同飛<93 93虎打 同玉<84 84虎打 同飛<83
83虎打 同玉<93 93虎打 同角<82 82虎打 同飛<92 92虎打 同玉<83 83虎打 同飛<82

パズル的にはここからがメイン。
82虎打 同玉<92 92虎打 同飛<91 91虎打 同飛<81 81虎打 同角<72

ここから7筋に手を付ける。
72虎打 同玉<82 82虎打 同飛<83 83虎打 同玉<72 72虎打 同飛<82

飛車を並べて、
82虎打 同飛<92 92虎打 同玉<83 83虎打 同飛<82
82虎打 同玉<92 92虎打 同角<81 81虎打 同飛<71 71虎打 同飛<72
72虎打 同玉<82 82虎打 同飛<81 81虎打 同飛<71 71虎打 同角<62

これでやっと1段動いた。3段3列に渡る駒運び。この30手一組。
62虎打 同玉<72 72虎打 同飛<73 73虎打 同玉<62 62虎打 同飛<72 72虎打 同飛<82
82虎打 同玉<73 73虎打 同飛<72 72虎打 同玉<82 82虎打 同角<71 71虎打 同飛<61
61虎打 同飛<62 62虎打 同玉<72 72虎打 同飛<71 71虎打 同飛<61 61虎打 同角<52

あと2枚。
52虎打 同玉<62 62虎打 同飛<63 63虎打 同玉<52 52虎打 同飛<62 62虎打 同飛<72
72虎打 同玉<63 63虎打 同飛<62 62虎打 同玉<72 72虎打 同角<61 61虎打 同飛<51
51虎打 同飛<52 52虎打 同玉<62 62虎打 同飛<61 61虎打 同飛<51 51虎打 同角<42
42虎打 同玉<52 52虎打 同飛<53 53虎打 同玉<42 42虎打 同飛<52 52虎打 同飛<62
62虎打 同玉<53 53虎打 同飛<52 52虎打 同玉<62 62虎打 同角<51 51虎打 同飛<41
41虎打 同飛<42 42虎打 同玉<52 52虎打 同飛<51 51虎打 同飛<41 41虎打 同角<32

最終コーナー。33が香なので23角を12に呼ぶ。
32虎打 同玉<42 42虎打 同飛<43 43虎打 同玉<32 32虎打 同飛<42 42虎打 同飛<52
52虎打 同玉<43 43虎打 同飛<42 42虎打 同玉<52 52虎打 同角<41 41虎打 同飛<31
31虎打 同飛<32 32虎打 同玉<42 42虎打 同飛<41 41虎打 同飛<31 31虎打 同飛<21
21虎打 同飛<22 22虎打 同玉<32 32虎打 同飛<31 31虎打 同飛<21 21虎打 同飛<11
11虎打 同飛<12 12虎打 同飛<13 13虎打 同玉<22 22虎打 同飛<12 12虎打 同角<23

やっと難所を超えた。あとはウィニングランに近い。
23虎打 同玉<13 13虎打 同飛<14 14虎打 同玉<23 23虎打 同飛<13 13虎打 同角<24 24虎打 同玉<14 14虎打 同飛<15 15虎打 同玉<24 24虎打 同飛<14 14虎打 同角<25 25虎打 同玉<15 15虎打 同飛<16 16虎打 同玉<25 25虎打 同飛<15 15虎打 同角<26

収束。虎は後ろ側に行く分にはフリーなのでここまで来たら簡単。
26虎打 同虎<27 27虎打 同玉<16 16虎打 同虎<17 17虎打 同虎<18 18虎打 同玉<27 27虎打 同虎<28 29虎打 28玉<18 18虎打 同虎<19 19虎打 まで 307手

お疲れ様でした。以後玉から一つ効きが欠けた駒を山のように打ち捨てていき詰ませる大問へと発展していくが、私はこれくらいが解く限界。以下その系譜を。

参考図:OFM第157回出題

どこが難しいかもわかりにくいが、難しいとこをほどくのはもっともっと難しい。リンク先にかなり丁寧な解説がある。42角が壁で壁を打開するキーが自由度の高い85象だそうだ。

第33回WFP作品展解説号へ。どうでもいいが受先にすると全駒配置になる。全駒配置の作品はすくなくともWFPには発表されていない。第一号はどんな作品になるだろう。

不完全だが恐ろしい可能性を感じさせてくれたのはこちら。詳しくは第21回WFP作品展解説号へ。

果報は寝て待て結果稿。受け先の方が単手数になる協力詰/詰将棋の募集、というもの。詰め上がり同一の制約がきつかったようだが、協力詰ではこの制約がないとひどい解がある。攻方質駒をとってもらうタイプの超手数の協力詰で、いきなり質駒を取ってしまえば相当な手数差になる。まあ、質駒を取る駒が玉だったら詰め上がり同一も満たせてしまいそうだけど、気持ち気持ち。……とか下書きしていたのだけれど、WFP31号に記事があるとおり、受先で余詰を消すのは簡単ではなかったようだ。

おっとこんな作品が。玉と金は既に感電しているものの、6種生での8種感電。お見事。角香生の効果が遅効性なのが味わいを増しています。WFP振り返る:10に追記。