WFPを振り返る:89

 誰もやらないだろうテーマ。駒余り容認の最善詰で、余る駒を最大数にせよ。とか考えたら、1手詰め? コンクールがあった。記録はWFP35号。なので34枚……とは単純にいかず、合駒順が非限定。fmzaはメモリエラーですと。私のPCの強さが足りない。

 そんな与太は置いておいてWFP89号から。

透明駒がないとすぐに詰むので考えやすい。3枚の駒を捨てていくとあら不思議、金飛(成駒含む)が可視化されてさっくり詰み。成生非限定を言うのは野暮かなあ。

合駒をすぐに動かすという疑似王手放置ですべてが判明する作品。解く難易度はわからないが、作意は非常に理解しやすい。啓蒙用の作品としてよくできている。ナイトでなくて桂のおかげで上下の非限定もない。

5手で捨て駒が入れば上々でしょうか。48角から詰まないのは嬉しいですよね。

こちらは本格的。玉の周りに打つしかない初手。まあ流石に逃げる。もう一枚打つ。このへんで飛車の効きで王手したい。……このへんでアイディアがなくなってあきらめる。正解は1筋にOrphanを打っておいて、11飛と逆王手をかけさせる。これに玉を逃げると、11飛の効きがOrphanに伸びて逆王手が返せる。11飛の効きを12金で塞いで詰み。6手中5手が王手の濃厚な応酬。これはいいですね。

斜めにするだけでこんなに大変。n角の王手にうまく角で合駒すると取れない、という仕掛けなのだけれど退路封鎖がn騎でもあり難しい。

最終手以外Eagle。斜めに使う時えっとなるけど曲がるhopperとしては楽な方。啓蒙用作品としては理想的。合駒を直接Eagleで取る(曲がるHopper系で唯一可能)作意もいいと思います。

清く正しくくるくる。飛車をもらって歩を呼んで、飛車をもらって歩を呼んで。