WFPを振り返る:53

WFP195号のフェアリー入門11で余詰を出してしまいました。最善詰じゃないのに/EXXDオプションに頼りきっていました。修正するとしたら同手数駒余りを劣位変化とする最善詰にしてしまうのが早そうですが、そこまで強い主張のある作意でもないのでこのまま不完全作とします。ごめんなさい。

なんとか気を取り直してWFP53号から。おばかな作品展開催号。トンチキが正義。

傑作。9段ある将棋盤を目いっぱいに使ってこう。

そして飛が跳ねて詰。

銀金角対は王手が解除されず、歩対はなんとびっくり打歩詰だ! この初形で逆打歩誘致。
取禁は余詰消しにのみ使われているのだが、この作意なら納得だ。素晴らしい。

受先でパスできると早く詰む、というパラドキシカルな図面が主張なのだけれど、単純に受先28手の作品としてもなかなか楽しい。結局初手何を指しても生角で追うしかないのだが、その生角で最も取りやすい歩の位置が67、というのは意外性十分。

Q王からはこれを。桂を打つところから始める4段跳。息継ぎが48歩というのもちょっとおしゃれ。69桂、47Q、48歩にヤマをはれば難しくないと思っていたが、なかなか難題だったようだ。なお、この手の作品で49歩が余詰消しだったら私はきっと解けない。

この記事では久々に引用する強欲煙。下段のさばきとちょっと見えにくい収束でおしゃれな作品。

Fairy of the Forestからは長編になると使用駒一色感がなくなるのでこれを引用。軽作っぽいのだけれど割と読まされる。