WFPを振り返る:43-44

WFP43号は年賀詰とKokoだけなので一作引用してWFP44号からも。

見た目どおりに難しい年賀詰。発掘ものだとは思うのだけれど綺麗な形に贅沢な詰め上がり。

成らせものから最初の一作。参考図のほうが好きかな。

回文詰ではないのだけれどそんな雰囲気の手順。初手と最終手が同じほうがいいかな、と。

“受方”千日手禁によるフェアリーメイト。理屈中心の作品だが、これはこれで面白い。前どこかに書いた気もするけれど、持駒無限で無限になった駒をたくさん使う千日手をどなたか作ってみませんか。

香2枚で橋を作って王が15まで渡るという気持ちの良い手順。よくまあ16歩を消す余詰が出なかったもの。個人的には39-7よりは手がつけやすいかな。

まあ何はともあれb)。3重再帰の打歩詰。この駒数でよくやるもんです。a)のおまけ度が高いけれど、完全打歩になってしまったなら仕方ない。

こういうのは私は好きで、評価するならA。優賞。大駒の対比による2解なのだけれど、性能による対比ではなく、「2枚しかない」という性質を利用した2解。こういう変な意味付けは大好き。金銀が2枚しかない世界なら金銀でも同様の手順が成立する。では逆に、「4枚あるなら飛車でいいけど、ないので金」とかは可能じゃろうか。