fmzaちょいと説明

ほとんどのフェアリー詰将棋を解いて検討してくれるありがたいソルバー、fmza。

fmの入門記事はあるけど後継者であり現役verのfmzaの解説がなさそうー。じゃあ簡単にやりますか、の巻。windowsの操作がおぼつかないとかはフォローしませんのことよ。

この記事は著作権を一切主張しないんで何してもいいです。

きほんの「き」

fmzaはこっからダウンロードしてください。fmza.exeを開きます。マニュアルはfmza_helpです。

こんな画面が開きます。カーソルを移動して、QとかAとかを入力するとその位置に駒が置けます。shiftキーを押しながら入力すると受方の駒になります。

調子に乗って配置すると金10枚とか飛車30枚とか置けちゃうんで標準駒数でやりたいひとは気を付けて。王ですら例外じゃないぞ。盤上の駒をどかすのはスペースキー。盤上の駒をどかすと基本受方持ち駒になります。標準駒数でないときは気を付けて。

細かいの。$を入力してu,d,l,rエンター、で上下左右に駒をごっそり移動できます。escで全部最初に戻せて、delで盤面だけまっさらにできます。

攻方の駒は普通に、受方の駒はvがついて表示されます。ひっくりかえりませんが慣れます。慣れろ。受方玉には~、攻方王には_がつきます。

かっこいい例題? 知らん。これだけだと手数が指定されていないので手数を指定します。”#”を押しましょう。

こうなります。ここでルール手数を指定できます。協力詰で手数だけ指定したいなら”H#”をそのまま手数を入れましょう。ここでは”1″と入れます。

enterキーを押すと無事に手数が反映されました。

では解いてもらいましょう。”.”を入力するといきなり始まります。ピリオドです。

瞬間で終わりました。詰んだ場合は右が詰め上がりになります。真ん中の「検出解数」が1なら完全作です。やったね! 複数解があれば複数解がだーっと流れます。デフォルトだと10個でfmzaくんはあきらめます。

結果とか保存する方法

ありがたいことに、ほっといてもfmzaのあるフォルダのFM999.fmoファイルに結果が保存されています。

fmzaで始まる行から以上までがひとつの結果です。細かくファイルに分ける場合はこの単位でコピペしましょう。

最初から別ファイルに切り出したいときは”/o”に続けてファイル名を指定します。”/o”の入力でこうなって

一瞬不安ですがそのままファイル名を入れます。

このあと”.”で解析実行すると結果がfilename.fmoに出力されます。続けて解析をしたらこのファイルに追記されていきます。宗教的に問題なければ日本語もいけますが、最後に半角で”.fmo”って入れておいたほうが幸せです。

問題自体も”>”を入力して、filename.fmiとか入れておけば保存できますが、このページでは詳しく説明しませんの。”<“でfmiファイルを読み込めます。fmiファイルはテキストエディタで直接いじることも出来ます。特殊なことをしたい場合はそっちのが楽です。

結果を綺麗に見よう

fmview3という素晴らしいビューワーがあります。fmzaのページとは離れているのでごちゅうい。

fmview3を起動して、fmoファイルを開くとかドラッグ&ドロップとかします。

こんなふうに美しく表示してくれます。▶ボタンとかで手順がすすみます。やほう。

fmoファイルに複数の解析結果があれば「前 次」で移動できます。カメラボタンで画像保存もできます。

途中図はこんな感じ。

ルールの指定についてちょっとだけ

ルールや手数は全部”#”で出てくる入力欄から入力します。

1)目的

H#までの部分です。”H”が大雑把に指手方針、”#”が目的です。変える場合は”H#”をバックスペースで消して書き換えます。

Hの部分:Hなら協力、HSなら協力自玉、省略すれば最善、などです。
#の部分:#なら詰み、=ならステイルメイト、@なら千日手です。

2)数字

詰手数です。偶数にすると自動的に受先になります。かしこい。

3)フェアリー条件

数字の後です。”!フェアリー条件”で指定します。なくてもいいです。複数条件があるときは”!xx!xx”と毎回”!”を入れます。xxに入るルールは山程あるんで、私基準でメジャーなものだけコピペします。ここにないよ、っていう場合はfmza_helpを検索しよう。たいていある。

 !AN 安南 !TM 対面
 !CR キルケ !AC アンチキルケ !CX PWC
 !MD マドラシ !KM Kマドラシ
 !GR 強欲 !AS 禁欲
 !F 打歩 !NP 成禁 !NC 取禁

フェアリー駒についてちょっとだけ

@を入力するとフェアリー駒の追加モードに入ります。

たいていの駒は登録されているので、登録名をいれてenterです。王にするときは@rをつけます。
例によってじぶんきじゅんメジャーなものをコピペ。

KN ナイト
QU クイーン
PA 包、PAO
DU 偶、Dummy
NR 夜、ナイトライダー
GH G,グラスホッパー

使うと指定した駒はW,R,T,……で配置できます。

岩や穴は最初から”*”,”,”に登録されています。アスタリスクとカンマです。これらを使うと表示が乱れますが、同じ文字をいきなりターミナルの”●○”を全角から半角にしやがった連中に文句を言ってください。しかもフォントによって変わる。

その他できることのいちぶ

できるけどやり方は調べてね、のコーナー。

・レトロ、悪魔、連続系ルール
連続の手数は”5+1″のように書く。プラスも自分で入力。最悪詰はこちらのSnifferDogじゃ。

・独自のフェアリー駒 

これは54リーパー。特に指定しないとフェアリー駒の表示が壱、弐、……となる。指定する場合は”:文”とかいれる。文が駒の名前。既存の駒とだぶるとよくないことが起きがち。

順に斜め右前、前、うしろ、左前1マスを示している。銅将。これだと「わ」で表示される。コロンは半角で。+方向が左、下なので注意。

・成れるフェアリー駒、中立駒、不滅駒

・詰手順(部分)指定
 作意が詰むことの確認(だいじ)などに使える。

・タイトルをつける
 ”(ダブルコーテーション)の後にタイトルを入れられる。fmview3に反映される。作品の整理にも。(タイトルなし)のとこが変わる。

fmzaにようこそ!