WFPを振り返る:75

WFP75号から。Imitatorの紹介がある。Imitatorなあ……食わず嫌いルールです、はい。

Lion使用。Lionは駒を一つ飛び越えて任意の位置に着地する駒。着地点の駒を取れる。GrassHopper同様に2枚目となる遮蔽駒を入れる、ジャンプ台を取り除くという受けが可能。実際の受方の手順も「2枚目の遮蔽駒→ジャンプ台を逃げる→2枚目の遮蔽駒」となっている。

Lionの面白さを十分に示してくれる短編。なお、ジャンプ台は割と自由が効くという面があり、持ち駒は歩桂銀の選択肢がある。まあ選ぶなら歩か桂だろうけれど、好みは効きマスの少ない歩。

AndernachIsardamなので、同種の駒でロイヤル駒に取りがかかっていても基本王手にならない。ロイヤル駒を取ったとして、Andernachで所属が変わり、Isaradamに違反するからだ。ただし、成れる場合はその限りではない! という理由で、角2枚が成る。

突き歩の初形から打歩詰にしなさい、というレギュレーションで想定通り歩が一歩進んだ形で詰。発想と実現力に拍手。

飛車と銀でと金、成桂、成銀の3枚を呼び出す作品。右に左にと楽しい構造。銀は退路塞ぎ、桂は中途半端な逆王手防止、と金は自玉への王手に魔女返しでの応手を消すため、と理由付けもばらばらで面白い。世界線もいいけれどこれも名作。

検索用:変寝夢、神無太郎、上谷直希、橘圭伍