WFPを振り返る:31

WFP31号から。WFP作品展の紅月花煉さんの初代担当が終了。いまさらではあるけれど、WFP初期を支えてくれてありがたい限り。初期と言っても十分長い2年半。

牧歌的な作品で割と好き。銀を24成銀にするしか詰め上がりがないのでシンプル……なのはいいのだけれど、7手目34銀成で9手で詰みません? とか書いてたら34歩の脱落でした。とほほ。結果稿でよかった。結果稿だけ読む民にありがちな話。でも、この図で9手も悪くないな、とか逃避してみる。売りは合駒制限がいらなくなること。そりゃ9手じゃそんな暇ないから当たり前だけど。

年賀詰ならではの作品。神無七郎氏。兎は前方向には2マスまでしか行けない成れない角。王を37筋か37段目に動かしたいわけだが、兎の射程が長いのが後ろ方向だけなので動かす向きが限定されるという仕組み。解説にもあるが、兎の斜め前3マスに玉が移動する作意にできるとちょっと楽しい。でも、この初形なら仕方ない。

年賀詰より。WFPの記述からすると推定作意を勝手に乗せてはいけないという不文律がある雰囲気なんだけど、どうなんでしょう。時期の問題なのかしら。一応書かないでおきますんで、鑑賞する方はfmzaにお聞きください。私のPCで一分半くらいです。思ったよりかかるな。

さて打歩。高さが2マスしかないので詰め上がりが絞られる。紐付きの29飛に19歩か39歩。あれ、対称解は……っと、49が空いてる。これを利用して19飛から合駒を2枚もらうのかなっと。29飛、38玉、18飛、28合、同飛、49玉、19飛、銀か金の連合……はずれ。これでは続かない。ってーとこっちなのか。これでこの2枚をもらって、ほうほう。こんな形で詰むのか。良いですねこれ。

あれ、35手。短縮できんのこれ!?

とか思ってたら誤植でありました。35手ですね。原図はおもちゃ箱のこちら。香の品切れは不要っぽいけど28香合を読むことはなさそうなので別にいいか。

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