WFP37号は結果稿が推理将棋だけなので抜け番。全国大会レポートがあります。WFP38号から。
ステイルメイト特集の開幕。桂打、対駒、桂移動、対駒でほとんど決まり。23桂成に22角が非常に気持ちの良い対駒。これで成桂がピンされて、成桂に化けることで玉が動けなくなる。最近私が気にしているフェアリー版指がしなる一手と言える手だろう。2手目の対駒も角でそろって、短手数の好作。
全着手◯の3作からこちら。解説では17角から始める紛れに重点が置かれているが、私は4手目の25銀対が好き。普通自玉の廻りの銀は縛り駒としたものだが、この銀は斜め1マスに効き、後ろに効かないことから選ばれており、自玉を縛るのには無関係。こういうちょっと変わった意味づけの対駒は味わい深い。
作意は遠打だが、それに至るまでは割と難しいのではなかろうか。45を塞ぐ手段が78角というのは想像しにくい。
感想にある8手目角合の紛れ筋を貼っておこう。
龍を発生させるパターンと、
45を自駒でふさぐパターン。
神無七郎氏作
桂1枚での対面詰。難問だが並べると美しい。しかし解ける気もしない。
57桂<49 54玉<45 65桂<57 43玉<54 55桂<65 32玉<43 43桂<55 22玉<32 34桂<43 33飛打
飛対まで一気に進めた。ここからが難問。
14桂<34 13角打 32桂<14
ダイビング。
23玉<22 22桂<32 34玉<23 26桂<22 25龍<21
マグネットムーブでいいのかな。下がった桂に引き寄せられるように龍。
46桂<26 45龍<25 26桂<46 23玉<34 14桂<26 24玉<23 36桂<14 35龍<45
玉の位置調整をしつつ龍移動。
16桂<36 15角打
大駒そろい踏み。収束でわかるが、15角が目標だった。
34桂<16 25玉<24 14桂<34 16玉<25 36桂<14 26銀打
ここでひょいと普通合。
27桂<36 25玉<16 16桂<27 36玉<25 27桂<16 47玉<36
36桂<27 38玉<47 27桂<36 49玉<38 16桂<27 48玉<49 49桂<16 まで 47手
銀の周囲を回って還元桂で切って落とす。お見事。
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