WFP39号から。この号の出題稿あたりからルールの多彩度が増していく。
桂4香4というのは難しい持ち駒だけに名作になりやすいのだろうか。田島秀夫氏の看寿賞作とかこの作品とか。作意をさらっと並べてしまうとそこまで難しく思えないのだが、当時私も解けなかった。どこが壁になったのか、今や思い出せないが、作意は間接消去を駆使して最後は桂をピンしたステイルメイト。
49香打 36玉<47 39香打 37飛打 48桂打
桂を打つために玉が遠ざかる。解説の通り香は慌てて消さない。
46玉<36 38桂打 同飛成<37 36桂<48 49龍<38 38桂打
4筋をクリア。
36玉<46 37香打
この香打ちが割と好き。いつもの好み。
同玉<36 26桂<38 39龍<49 29桂打 26玉<37 27香打 同玉<26まで
たくぼん氏の特集からはこれ。騎兵隊(伝統ルールで全駒から桂4枚詰)オマージュの強欲詰など、他の作品も捨てがたい。
見るからに12とを呼び出すだけなのだけれど、
- 呼び出す角の入手方法が不規則
- と金を呼び出すのに、「××角、同と」ではなく、「××角、………、××と」とすぐに取らない破調がある
- 収束もかなり考える巧妙な手順
と、よくまあこんな作意にたどりついたものだ、という複雑さ。並べよう。
88飛<78 77玉<86 68飛<88 同玉<77 77馬<99 69玉<68 87馬<77 68玉<69 86馬<87 77飛打
飛を取らせて馬と交換。
同馬<86 同玉<68 97飛打 87角打 同飛<97 68玉<77 13角打
同と<12 88飛<87 78角打 同飛<88 57玉<68 24角打
角をもらう位置が変わる。
同と<13 77飛<78 67角打 同飛<77 58玉<57 57飛<67 69玉<58 59飛<57 68玉<69 35角打
ここで同とじゃないのが肝。
77玉<68 57飛<59 68玉<77 87飛<57 35と<24
角合をもらいやすい位置に飛車を移動してから。
88飛<87 78角打 同飛<88 57玉<68 46角打 同と<35 77飛<78 67角打 同飛<77 58玉<57
57飛<67 68玉<58 58飛<57 77玉<68 57飛<58
57にと金を呼ぶ駒は飛車だ!
同と<46 59角打 68飛打 同角<59 同と<57 57飛打 67角打 同飛<57 同と<68 99角打
と金を68>67と動かして99角。
88飛打 同角<99 86玉<77 77角<88 同と<67 88飛打 87角打 同飛<88 同と<77
97角打 77玉<86 88角<97 同と<87 まで 76手
鮮やかにと金を呼んで幕。
不動玉作品募集稿から。よくまあ標準駒数でここまでやったもの。氾濫結果稿ではわりとあっさりめだが傑作。いずれ独立記事か何かで取り上げたい。
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