WFP45号から。
合駒を要求しない初手がポイント。個人的に面白いのは斜め対称解が生じないように飛車以外の合駒が出る、という裏読み。チェスじゃないのに。
最近では逆に珍しくなった捨てるだけのステイルメイト。とはいえ一筋縄では行かず、合駒を登場させてその駒で消す、というのが作意となる。解説にあるとおり、空き王手を駆使すると角3香8まで消せるというのも味わい深い。
難解なステイルメイトの作品群からはこれ。何はともあれ4枚の柱が出る作意は並べがいがある。
以下ちょっとした余談。ステイルメイトは最終手が逆王手でなくて良いので完全作を得やすい印象がある。だからこそ審美眼が問われるジャンルだと思う。
たとえばこんなのもステイルメイトになるが、発表するには明らかに物足りない。
33歩成<34 41玉<42 34桂打 31玉<41 32歩打 同玉<31
22桂生<34 21玉<32 14桂打 31玉<21 32と<33 同玉<31 まで
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