WFP19号から。
雲海氏作
雲海氏による作品展1番改良図。密室っぽい図から何が飛び出すか。そう、飛び道具が出る作品だ。
26飛<27 36角打
角合でさらに合駒をもらいに行くしかない。飛香は品切れ。
同飛<26 同玉<46 69角打 58金打
何かもらって(正解は横に効く金)、
同角<69 47飛打
さらに飛合、これは自玉を詰めるための駒(取って飛車打ではない)。
46金打 26玉<36 36金<46 16玉<26 49角<58
筋を変えて合駒をもらいに。
38香打 同角<49 27桂打
19を塞ぐ桂。
19香打 18銀打 同香<19 17歩打
斜めに効く銀、逆王手にならない歩。なんとびっくり7種合だ!
26金<36 同玉<16 37銀打 同飛成<47 まで 24手
お見事でした。
さて企画は最遠打の最遠移動。達成するだけで作品になるような難易度。多く引用しよう。
飛車。馬の移動合の場所を確保する。
角。角の連結ロケットを作るため。82合を限定させるのは見ての通り大変。金飛は19に打って詰むし、銀は27桂を処理してから19馬で詰ますことができる。もちろん作意同様にやっても詰む。
香。馬の移動合を48にするために49に遠打する。後の15角を同馬と取ってもらうため。移動合をしないと31香成ができない。15角を同馬と取ってもらわないと41に横に効く駒=成香を用意できない。そのため飛金が品切れになっている。一見金の移動合がありそうに見える構図が素晴らしい。これは39香の壁になっている38馬が残るため詰まない。
見ての通り意味づけがある程度深いものになるため、どれも達成しただけで作品になっている。面白い課題でした。
検索用:雲海、神無七郎