WFPを振り返る:18

ナイトなどのリーパーの効きは目視か碁石でやっているのだが、Excelでやる、みたいな話を見たことがあって作ってみた。割と面倒ねーこれ。もっとい方法あるのかしら。

こんな感じになる。右の盤面にLを入れると左に反映される。別盤面はやっぱりもどかしいな。マクロありなら簡単に触っている盤面自体に色で反映できるんだけど。作りませんけど。そもそもMS Excelのライセンスがない。LibreOfficeで作った。

WFP18号から。

第16回WFP作品展から。ごちゃっとした配置から何が飛び出すか。角を打つしかなくて、角を取らせても仕方ないので合駒をして取って77玉。73龍。ふむ。ああなるほど、龍を取ってもらって78飛か。これはうまい。龍を縦に使う余詰が大変なのでこの配置は仕方ないだろう。

13角、57桂、同角成/81桂、73龍、同桂/28飛、78飛まで

続いて4番。煙ではない趣向作。やさしくはないので趣向を鑑賞しよう。
55金<45 66玉<65 56金<55 76玉<66 66金<56 同玉<76

ここまででも割と大変だし、桂を早く打ちたくなるし、なかなか壁は厚い。
55銀<44 同玉<66 44銀生<33 同玉<55 36桂打

銀を2枚だけ捨てて桂。
同馬<37 33銀生<22 同玉<44 25桂打 同と<14

香筋を通した。まだよくわからないが36に馬を動かしておく。
22銀生<11 同玉<33 13香成<19 同玉<22 19香打 14香打

ようやく趣向に入れる。なるほど、36馬は19香をとらせないためか。香打香合で玉を引っ張り、

同香<19 同玉<13 19香打 15香打 同香<19 同玉<14 19香打 16香打 同香<19 同玉<15
19香打 17馬<39 同香<19 同と<27 49角打

角にバトンタッチ。27馬<36 同角<49 同玉<16 54角打

ほう、上下から打ち分けるのか! 面白い!
36角打 同角<54 同玉<27 54角打 45角打 同角<54 同玉<36 89角打 56角打 同角<89 同玉<45 89角打 67角打 同角<89 同玉<56
89角打 78角打 同角<89 同玉<67 45角打 87玉<78

取らせ駒に見える87歩を実際に取らせる。ここからは強欲に慣れていれば、まあなんとか。
54角<45 65と<75 同角<54 76角打 同角<65 同と<77

あっさり精算してほぼ無仕掛に。
88歩打 同玉<87 55角打 66と<76 同角<55 98玉<88 99歩打 97玉<98 75角<66 86香打

香で合駒を稼ぎに行き、収束。
同角<75 同玉<97 89香打 88金打 同香<89 97玉<86 87金打 まで 85手

楽しい趣向でした。並べるだけでも楽しいですね。

丁寧な解説があるので図面のみ引用するが、千日手ならではの楽しい趣向。手を繋いでいくと54成銀、58金、93とが入れ替わった形を目指すことがわかる。そして繰り返す。趣向を実現するための手順を見つけるのもなかなか大変で、パズルとしても面白いようだ。