WFP22号から。ちょっと面白いのが効き二歩の話。
作品も気が利いていて、出題されるからにはa)なら初手打歩詰の25歩がb)の初手になる。二歩の発生地点となる45玉と逃げて、直接王手46歩。同とと取れそうだけど瞬間二歩が解消されて25歩の45への効きが復活する。面白い。
a)はというと、3手でないので初手歩打(3手目に打って詰んでも打歩詰)。35歩。同じく45玉に、35龍。おお、綺麗にまとまった! という佳作。
なにが面白かったかと言うと、解説の神無七郎さんは「効き二歩有効のほうがシンプル」だと考えているということ。私は「玉を取るときに限り二歩が許される」ほうが複雑だと思っているので、なるほどなあ、と。作品で意識して見たことないけど、効き二歩を解除するための歩成って面白そうですね。
こんなの。効き二歩無効。
凄いけど本誌の解説が充実しているのと手に負えないので盤面のみ紹介。キモは4筋の壁、つまりは42角と比較的動けるマスが多い85象らしいんですが、にしても凄いパズルだなこれ。
シン氏作。初形逆王手だがその価値がある。66飛(絶対手)、××合、28桂、××玉、あれ、王手がそもそもできないぞ。
王手さえできればこの問題は流れるように解決する。4手目は同桂成だ! つまり2手目は36桂。
後始末は44桂と飛車のピンを解除して、17玉に16飛。フェアリーメイトで切って捨て。合駒の桂の再活用。
ちょうどいい考えどころのある粋な短編。
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