WFPを振り返る:50

WFP50号から。読み物としては「矢絣Ⅱへの道のり」がある。個人的には矢絣趣向は拡大盤でどうなるかに興味があるが、9×9での状況を考えると、目にする機会はなさそうだ。

桂4枚が残るステイルメイト。様式美。

1枚の香が21に行くステイルメイト。この路線で、同じ列に2枚以上飛ばすステイルメイトの作例はあるのだろうか。1段目から4段目に香柱をつくる趣向手順とか(多分成禁が必要)、角香みたいに1枚目に強い駒を飛ばすとか。

原理図はこう。

21金<28 49玉<38 48飛<18 59玉<49 22香生<29 48玉<59 49飛<19 同玉<48 まで 8手

もうちょっとこう、気の利いた手順でひとつどなたか。取らせ駒の59歩が大変にダサい。

これは忘れられるには惜しい作品。OFM第156回出題の系譜の、路頭に迷う系のPWC打歩。

19香打 18香打 同香<19 27玉<17 29香打 28香打 同香<29 37玉<27 39香打 38香打 同香<39 46玉<37 49香打

ミニ趣向的に香が並ぶ。
48歩打 同香<49 47桂打 同香<48 35玉<46 27桂打 同金<>36桂 44桂<36

ほう、という桂さばき。
37桂打 同香<38 36金<26 同香<>37金 26玉<35 27香<>28金 同玉<>26香 39桂打 18玉<>27香

手がかりがなくなりそうで不安な展開だが、
19歩打 17玉<18 18歩<19 16玉<17 17歩<18 15玉<16 16歩<17 14玉<15 15歩<16 24玉<14

歩の行進をしてみると。
25香<>26歩 同玉<>24香 26香<>27歩 15玉<>25歩 27桂<39 14玉<15 15歩打 まで 47手

9段目の桂で歩を入手してあっさりと詰み。44桂や39桂の限定の味が良い。

51手~の上段で詰める紛れ筋も見るだけならちょっと楽しい。