WFPを振り返る:92

WFP92号から。

特殊盤に見合った面白さ。穴の効果で龍は2列目に封じ込められている。金の移動合を取れば4列目に移動できるが歩には届かない。68歩は移動合できないので取れる可能性があるのは67歩だけだ。これがと金に成って戻ってくる。並べるだけでも楽しい手順。

龍が飛ではなく龍として動く機会はありえないのだが、飛だと一瞬成生非限定になる。歩を成るんだ、当たり前っちゃ当たり前だけれどちょっと楽しい。

Lionだと2枚ピンできるというのが一番面白い点だと思う。n駒の足の速さを活かした展開も見どころ十分。

10手逆算できるというのは割と凄い。将棋のプルーフゲームができているだけで凄いなー、と思っていたのと同じ感覚か。この凄いという感想が面白いに変化したときがそのルールの輝くときだと思うのだけれど、さて駒打ちのある将棋でそれができるだろうか。将棋のプルーフゲームでできたのだからレトロでもできると思うけれどさて。

透明駒で駒取りをからめると難易度が跳ね上がる。香を打って11玉、Xの王手に12合とすれば割と詰みそう。12合がXだと都合が悪すぎるので普通合。応じてXの王手が22X(=龍)しかなさそうなので12飛金以外は詰んでないかな? とか思うと忘れていた透明駒に取られる。そもそも5手目Xには3手目Xが駒取りで、それを打った可能性もある。ん?

それを魔法のように解決するのが初手なのだが、圧巻のロジック。

王の一回転。受け方も玉の着手のみ。こういうのはシンプルに楽しみましょう。

たくぼん氏の強欲詰。いつどの作品を取り上げるのか迷うのだけれど、楽しむ分にはどの作品も解いても並べても安定して楽しめる。ありがたい限り。並んだ香歩が手を出したくなる。