WFPを振り返る:99

WFP99号から。ここから3連覇をすることになるカープですが、2016年はひさしぶりの優勝でした。

 せっかく自駒になった金をあっさり転させてしまう。それも2回。楽しく気持ちの良い作品。

 そもそもこの王にどうやって逆王手をかけるのか。xx、同xxでは転してしまう。じゃあ飛車の王手に飛車合をして、同飛は転するから詰み、という収束か、と考え出すと永遠に解けない。どうあがいても銀の移動合がある。正解は二歩禁を利用した転封じだ! 所属が変わると二歩になる場合は所属が変わらないのだ! 
 初形に歩のない形から歩合、玉移動、歩転、歩合、玉移動、転しない同歩と最短で実現。あっぱれ。

 ひらたすらn駒を取るだけ。なのに誰も解けなかった。角という壁がなくなると簡単に逆王手が解除できなくなるため手順が限定される。しかも後続作がある。

 WFP100号発表。55零はロイヤル駒なので王手の連続と逆王手放置に気をつけて零を取り続けて最後にQを歩に取ってもらうだけ。ぎゃあ。限定されるのが不思議な世界。

 問題を翻訳すると「右、左、下、上」と移動を繰り返して87飛車を11に運べ、となる。それが分かれば暗算でも解けてしまう。ボカスカをまた違ったパズルに翻案したとも言える作。

 王手を防いでから王を発生させるのではなく、王を発生させて王自身で王手をなかったことにする作。王を発生させるのは「最終手と同時」なのだ、というもの。ルールにある潜在的なフェアリー的手段として面白い。