WFP第9号から。
5手のかわいい小品だが、協力詰では常にめずらしい捨駒から始まる。
25龍、同と
べつに玉が弱体化したわけでもないのでちょっとやりにくいかもしれない。まあ香を打つしかないだろう。
38香、26玉
安南に慣れていないとここで1手詰といわれてもすぐピンとこないかもしれないが、歩のように角を突くと(角は香の動き)
これが詰み。角に化けた35歩と48角による両王手。玉はと金に化けているので35には行けない。安南らしいフェアリーメイト。気持ちの良い小品。
42香が消している余詰もなかなか楽しいフェアリーメイトで、こう。
45香=龍の王手で、玉=と金なので24には逃げられず、龍=角と37角で逃げ道を塞いでいる。
もう一題、末尾の協力詰の短編から。たくぼん氏作。当時私は5分以上考えてしまったが、論理的に考えればそこまで難しい訳では無い。
筋違い角ではないし、角が成る暇もないので斜め四方か上下左右のどちらかを角以外の手段で抑えなければいけない。そんなのは盤端しか無理で、15玉に25金38角か、17玉に16金35角くらいしかない。とはいえ、後者をさっと思いつくのは難しいのかな? 最終手金打ちとすると、2手目の玉応手は斜め方向でないと王手が続かないため、前者は不可能と分かる。
まああとは手を動かせば簡単で、46角 27玉 36角 17玉 16金まで。
とまあつらつら理屈を書いたが、これくらいの短編はやみくもに並べたほうが楽しいかも。
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