WFPを振り返る:59-60

WFP59号WFP60号から。WFP60号には集積回路Ⅱの早詰の他、集積回路シリーズが紹介されている。

生桂と生歩で玉を詰める。つくりものなので当たり前といえば当たり前だが質駒が良い感じに落ちていて気持ちよく詰む。隅で詰まないのはさすが。理屈で言えば71桂を取る際に62歩を据えることで51が盤端より詰めやすくなる、ということになるのだろうけれど、それでも想定は難しい。

キルケでフェアリー駒の扱いが未定義のため、そのままではfmzaで検討できない作品。贅沢な手順が楽しめる。
32飛打 36龍<27 19角打 32龍<36/28飛

序。龍を32に据える。後は取ると22に復活する角で逆王手をかけたい。
24飛<28 同角<15/28飛 68飛<28 同角成<24/28飛

28飛車を移動する王手で受け方角(馬)を操作する。
58飛<28 同馬<68/28飛 48飛<28 同馬<58/28飛 38飛<28 同馬<48/28飛 29飛<28 同馬<38/28飛 88飛<28 19馬<29

その目的は19角を渡すことだ!
87飛<88 77角打 まで 20手

さっくり収束。馬の行進が楽しい好作。

将(すかし詰限定)+限定(持駒使い切り・指定手数ぴったり)という変わったレギュレーション。EquiHopperやKangarooの導入など、WFPの百鬼夜行化は着々と進行中。

飛を入手して87飛、同飛成まで。言うは簡単、行うのは大変。香を91に復活させないための細工が必要なのだが、それがなんと不規則趣向。
67金<77 47玉<57 57金<67 38玉<47 56角<78/11香

1枚目は普通。11香を処理しないといけないが、その方針は?
37玉<38 47金<57 38玉<37 46金<47 27玉<38 45角<56 37玉<27 36金<46 47玉<37 56角<45 同香<55

角を渡してから、
46金<36 37玉<47 36金<46 27玉<37 26金<36 17玉<27 16金<26

角をもらう。
27玉<17 45角打 36角打 26金<16 37玉<27 36金<26 38玉<37 16角打 同香<11

香を動かすことに成功した。
56角<45/11香 47角打 同角<56 同玉<38 46金<36 37玉<47 15角打 26角打

狭いところでうまいことやるものだ。
36金<46 27玉<37 26金<36 37玉<27 16金<26 15香<11

空き王手で2枚目を処理。
39香打 38角打

3筋の空白の意味。
同香<39 27玉<37 45角打 38玉<27 56角打 同香<54 同角<45/11香

3枚目が11へ。
27玉<38 45角<56 36角打 26金<16 37玉<27 36金<26 47玉<37 46金<36 57玉<47
56金<46 47玉<57 57金<56 同香成<53/69金

4枚目は香成だ! そしてそもそも取らない。
56角打 同飛<52 同角<45 同杏<57 87飛打 同飛成<82 まで 74手

一気に収束。お見事でした。

Fairy of the Forestからはこの作品。どれも見事なので並べてみる甲斐があります。是非。この作品はピンされた馬と歩を駆使して4枚の桂を処理する作品。

57歩打 同桂成<45 34馬<24 46玉<56 47歩打 同圭<57 24馬<34 56玉<46 57歩打 同桂成<65

2枚成らせる。さてどこに成桂をかたずけるか。
74馬<84 67玉<56 34馬<24 77玉<67 44馬<34 78玉<77 34馬<44 67圭<57 79歩打 77玉<78 78歩<79 同圭<67

一枚はこちら。
44馬<34 67玉<77 34馬<44 57玉<67 24馬<34 46圭<47 58歩打 67玉<57 34馬<24 66玉<67 44馬<34 55桂打

2枚目の前に壁駒となる桂を発生させる。
84馬<74 56玉<66 34馬<44 45圭<46 74馬<84 46玉<56 47歩打 同桂生<55

桂を不成で動かして壁にする。
64馬<74 55桂打 24馬<34 56玉<46 74馬<64 66玉<56 67歩打 同桂生<55

もう一枚。
84馬<74 56玉<66 57歩<58 まで 53手

最短で切って落とす。左右の配置もちょっとおもしろい。

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