WFPを振り返る:77

WFP77号から。

Nr方向のと金ノコ、それも往復。楽しい作品。Lionを使わない収束も簡単に作れそうと解説にあるが、私には簡単ではなかった、というかできなかった。簡潔な収束だしLionでいいんじゃないかな、とも思う。

解くのはしんどいけれど玉がナイトに化けて詰むのは立派。完成品。

表面的にはそうね、という銀桂歩煙。歩は18枚じゃないけど。注目はこれがビームサーチ+逆算による自動創作であること。通常の爆撃は使用駒を指定して詰むか詰まないかを全検するが、おそらく「1枚置いて完全になる作を集める」>「2枚置いて完全になる作を求める」>>>「n枚置いて完全になる作を求める」>>>「指定駒全部置いて完全になる作を求める」という手法で得られた作。

このアプローチのほうがたくさんの駒を使った作を現実的な時間で得ることができる。もうちょっと具体的に言うと、「全駒ランダムにばらまいて煙か検討してもらう」のは無理筋だが、「2枚(ステイルメイトなら)から逆算して全駒煙を目指す」のは現実的なアプローチだということだ。

禁欲で駒を取る/捨てることを目標にすると長編を得やすいし、趣向的手順にもなりやすい、という割とありがたいレギュレーション。という事情はさておきシンプルな形から楽しい手順。解説にあるとおりはっとする手も入って気持ちの良い作品。

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